真実の口

大体の不条理は真実を言えないことからくるのではないか、と思い至った。「正直者は馬鹿を見る」だなんていうがそれは単にタイミングを間違えてしまっただけだったり、短期的な悲劇に過ぎないのだ。
こんなことを言い出すのは先週アマプラで観た「フォレストガンプ」に影響されたからだろう。
ちなみに私の今の立ち位置はフォレストガンプのヒロインに非常によく似ているが私は幼少期別段人に親切にしてはこなかったので誰かのおかげで報われるという展開を希望することは想像に難しい。
そうなってしまえば私がフォレストになってしまうしかない。
人生行き詰まった時は誠実でいろとダヴィンチも言っていた。
言いたいことも言えないこんな世の中じゃ…なんて歌が昔は流行っていたが今や皆SNSを使って言いたいことだけを世の中に発信し、大切な人達に言いたいことを言っていない。
私は思い立っていつもドタキャンをし、行方不明になっていた友達に思いのたけを語った。
返事が来なくなった。
愛とはそんなものだったのか。結局独りよがりでしかなかったのかもしれない。
しかし表面的にだけ何様かの様に許しを与えてぬるい関わりを続けることには意味を感じなくなった。
言葉を消費物にしたくない。