無職のライターへ昇格

無職から脱却するためにクラウドワークスでライターの仕事を始めた。指示文の意味を受け取り切れずに夕方から8時間。
大体私の一番の問題点は分かっているのだ。9割やったら燃え尽きてしまう。
大体の記事はトピックが大小合わせて何個もあるのでそのトピックごとに9割で燃え尽きるのを繰り返してたら燃え尽きることこそが本業なのかというほど時間が経ってしまう。
そしておそらく誰も喜ばないであろう駄文を世に産み落としてしまうのだ。
恋愛のことなんてよくわからない私が恋愛の記事なんてどうして書けるものか。
映画や本やどこかで見たことあるだれかの受け売りが並ぶ。
私は書きながら「よくあるこういうまるで意味のない無の文章というのは私のような人間が生み出しているのに違いない」と確信した。


そもそもこんな明るい髪色はいわゆる明るい人にしか許されないのだ。明るい人御用達の接客業に虫酸を走らせてきた私が何をやっているんだ。
一方で工場で一日だけ流れ作業をやったときもたまたまベルトの故障だかで2時間くらい目だけがギラギラとしたオバさんの「ほら、あそこの◯◯さん!見て!あの人は家ないからねェ〜」という濃いめの世間話と「俺、企業してるンすよ」「俺、ビール飲みすぎてマジ、アル中っス」とかとベラベラと話し始める韓国ハーフの大学生と会話をしているだけだったが、それでもベルトが動き始めてしまえば時間が永遠の様に感じ、シールを袋に貼り続ける自分が悲しくて悲しくて仕方がなかった。
あぁでもこんな話でも事実に基づいているだけネタになるしさっきよりマシな文を今私は書いているのに違いないだろう、と思いながら眠りにつく。
一日の濃度が薄くなってしまうとロクなことが起きなくなることをよく知っている。
明日は外に出よう。